両丹日日新聞10月29日のニュース
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山崩れ現場に新たな亀裂、土石流再発の恐れ−福知山市上佐々木

 台風23号は、由良川本支流の流域住民に洪水による甚大な被害を与えただけでなく、山間部に暮らす住民にも恐怖を植え付けた。福知山市内では裏山崩れが132カ所で発生。雲原、天座、上佐々木などでは山崩れが土石流となって人家を襲うなどした。「また、いつ土石流が発生するか分からない。どうすればいいのか」と、危険と隣り合わせの状態で生活を送る。福天地方は今夜から再び雨の予報が出ている。(松本孝樹記者)

木や岩などが流れ込んだ谷川 福知山市上佐々木の小谷山は豪雨によって山崩れを起こし、佐々木川に注ぐ谷川に沿って土石流が発生した。山崩れ現場の斜面には、新たな亀裂も確認できる。山のふもとに暮らす農業、小滝剛さん(78)は「再び雨が降り、土石流が発生すれば、今度は家を飲み込むかもしれない。いまもびくびくした生活を送っています」と不安を募らせ早期復旧を願っている。

 20日午後10時ごろ、地元の人が大きな音を聞き屋外に出たところ、家の前を泥水が流れていた。翌朝見てみると、山が崩れ、なぎ倒された巨木、土砂、岩などが人家の約60m手前まで迫り、近くを流れる川にも大量の土砂がたまっていた。

 谷川に沿って現場へと進むと、両側の山肌が削り取られ、木々はなぎ倒され、谷川には大量の岩がごろごろと散乱していた。土石流は砂防設備さえも崩壊させており、そのすさまじさを物語る。

 また、山の崩落部分の近くには新たな亀裂が見られた。今回の土石流は人家の手前で偶然壁ができた状態になり、幸い人家への流入は免れた。しかし「次に雨が降り、土石流が発生すれば自宅を襲うかもしれません。行政からは雨が降ったら避難するよう言われましたが、どこへ避難していいのか分かりません。公会堂にも土石流が及ぶ恐れがありますから」。

 28日にはようやく重機が入り、人家のそばを流れる佐々木川の支流に流れ込んだ土砂や岩などを取り除く作業が始まった。台風から1週間以上が過ぎたが、住民は2次災害を恐れながらの生活を送っている。

いまだ近所に身を寄せる家も−雲原

 雲原地域でも各地で山崩れや冠水などが起きた。復旧工事は徐々に進んでいるものの、被災場所が多いうえ、2次災害が心配され、手つかずのところもみられる。
1階の軒下まで埋めた土砂
 雲原先山地区の会社員、東村善夫さん(41)方では、鉄砲水で自宅裏山が崩れ、1階の軒下部分まで土砂で埋まり、土砂がガラスを破って1階のリビングルームなどに流れ込んだ。家の前を通る道路も両方向ががけ崩れでふさがれて寸断し、近所と合わせて4戸が孤立した。台風通過後の2日後から近所の高校生らボランティアの協力も受け、土砂の撤去を進めているが、現在も水道は使えない状態で、近所に身を寄せている。

 東村さんは「台風が通った夜、近所の子どもたちも含め5人でいました。ごう音とともに土砂が目の前まで流れ込み、山側の部屋にいれば生き埋めになるところでした。もれたガスのにおいが充満し、恐ろしかったです」と、当時を振り返っていた。


写真上:木や岩などが流れ込んだ谷川
写真下:1階の軒下まで埋めた土砂を取り除く作業を進めている


SLフェスタに全国からミニSL85両 イルミネーションをアーケードに下げる

 福知山市の御霊公園、広小路通りで30、31両日、「ミニSLフェスタ・イン・フクチヤマ2004」(同フェスタ実行委員会主催)が開かれる。全国各地から愛好家らが所有する自慢の車両85両が集まり、競技会や乗車会を繰り広げる。雨天決行。

SLのイルミネーション 新町商店街では同フェスタに合わせてSLのイルミネーション6基を作り、アーケードにつり下げた。

 列車をけん引するSLをかたどった長さ約3・5mほどのもので、ポッポランド前などにつり下げている。点灯すると色とりどりのチューブライトが点滅し、走っているように見え、「銀河鉄道999」を思わせる光景が、見に来た人たちの人気を集めている。

 30、31両日は午前10時から午後9時まで点灯する。その後、12月から2月まで午後5時−同9時に点灯する。


写真:アーケードにつり下げられたSLイルミネーション

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