両丹日日新聞10月23日のニュース
福知山のニュースは両丹日日新聞WEB両丹で

「人手がほしい。水も食糧も」 大江町 台風23号被災住民ら疲労ピークに

 台風23号の被災地では、復旧作業が続いている。府は22日午後、特に被害が大きかった大江町など府北部2市2町に災害救助法の適用を決めた。しかし、後片付けに追われる被災住民の疲労はピークに達し、もはや限界に近い。大江町社会福祉協議会では、町水害ボランティアセンターを開設し、被災地住給水に長い行列ができる民への手助けを求めている。
 
 被災地では、23日も朝から後片付けに追われている。しかし、電気はほとんど復旧したものの炊飯器や冷蔵庫など家電製品はすべて水に浸かり、食事が作れない状況。炊き出しで支給されるおにぎりや町内外の親族から届けられる食事、飲料水を頼りに生活を送っている。河守地区などでは23日朝になって再び水道水が出なくなっている。

 被災住民からは「何よりも人手が足りない」という声が相次ぐ。高齢者宅も多く、泥水に浸かった畳や家財道具などを持ち出したり、それらを集積場まで運んだりすることが出来ない。

 町社会福祉協議会は22日、一般ボランティアを受け付ける水害ボランティアセンターを開設した。波美の老人福祉センター・舟越会館に本部=電話(56)0224=と河守の北近畿タンゴ鉄道・大江駅裏手の町職員駐車場に現地受付窓口=携帯電話090・4642・0732=を設けている。25日まで毎日午前8時30分から午後2時まで受け付けるという。

 同センターでは「ボランティアでお世話になる場合は、食事や飲み物がないため、すべて持参してもらうのはもちろん、家の中の物を持ち出したり、たまった泥などかき出したりするいろいろな作業があり、スコッ町役場は1階が水に浸かり、書類などは泥水を被っているプやウエスなどを持参してほしい」と話している。

町対策本部 全域で安否を確認

 22日に山田啓二知事が被災地を視察し、1日も早い復興を図るため災害救助法に基づく救助を決めた。これにより食品や飲料水の供給、生活必需品や生業資金・器具などの給・貸与、被災住宅の応急修理、日常生活障害物の除去などを行う。

 大江町災害対策本部によると、町内では22日までに全域で安否を確認。しかし、北原地区はいまだ電気と大半の電話が不通になっており、大江高校グラウンドから自衛隊ヘリでの輸送を要請した。同様に孤立状態だった橋谷地区(23戸、42人)は、どうにか福知山市回りで車の通行が可能になったという。

 また、引き続き避難所生活を強いられている住民もいる。昨夜は、河守地区3人、河守上地区1人、有路下地区10人の計14人が、自宅に帰れず地元避難所での一夜を過ごした。


写真上:給水に長い行列ができる(河守で)
写真下:町役場は1階が水に浸かり、書類などは泥水を被っている


孤立の北原地区へ陸自ヘリ 衛星電話と発電機空輸 町は食糧など託す

 陸上自衛隊福知山駐屯地は23日午後、孤立状態にある大江町北原地区へ、ヘリコプターを飛ばし、救援物資の輸送をした。同地区は電話、電気ともほとんど不通になっているため、同駐屯地から衛星携帯電話、発電機、燃料などを空輸。さらに、町がカップめん、米などの食糧のほか、ラジオ、暖房用の灯油、ガソリン、電池など生活物資を託した。

 ヘリコプターは、同駐屯地を昼すぎに飛び立ち、大江高校グラウンドへ。ここで待ち受けていた町職員らが、生活物資を積み込んだ。ヘリコプターは北原集落近くに空き地を見つけ、着陸するという。
 
給水活動も続く

 同駐屯地は、大江町などへの給水活動も続けている。同町へは1リットルタンク車5両が出ているが、町内では水道による水の供給が不安定で、町からの要請を受け、場所を移動しながら給水活動をしている。


写真:大江高校グラウンドで救援物資を積み込む自衛隊員(23日午後0時30分ごろ)

京都北都信金 罹災者への特別緊急融資決める
 京都北都信用金庫は、台風23号の罹災(りさい)者に対する特別緊急融資を決めた。
 個人に対しては、罹災住宅改修資金として、500万円以内を融資する。年1%の固定金利。融資期間は10年以内。その他罹災資金(家財購入、車両購入資金など)は、500万円以内を年0・8%の固定金利で融資する。期間は5年以内。いずれも保証人などがいる。無担保。
 事業者に対しては、設備資金が3000万円以内を年1%で融資。期間は10年以内。運転資金は1000万円以内を年0・8%で融資する。期間は7年以内。いずれも変動金利。問い合わせは各営業店などへ。

大江町支店など営業再開めざす
 同信金大江町支店は、店舗とキャッシュコーナーが冠水し、21日以降、営業できない状況になっている。同様の加悦、岡田両支店とともに、機器の入れ替えなどを進めており、大江町支店については25日の営業再開をめざしているが、まだ流動的という。再開までは篠尾支店を代行店舗としている。
 各営業店では被災相談コーナーを設置し、預金通帳や印鑑の紛失など、被災者への対応にあたる。

道路情報 国道9号は大渋滞。大江への迂回路なし。
鉄道情報 JR山陰線福知山-京都間は全面復旧(22日午後1時過ぎ)
     福知山-浜坂間は、あと2、3日間かかりそう
     北近畿タンゴ鉄道宮福線は、復旧の目途立たず

福知山で処理の牛、BSE疑陽性反応
 福知山食肉センターで22日に処理された牛の検体を同日、府中丹西保健所で簡易検査したところ、BSE(牛海綿状脳症)の疑陽性反応が出た。市は23日朝、対策協議会を設置。23日午後になって発表した。
 牛は三重県で飼育されていたホルスタインの雌。25日に東京・国立感染症研究所へ検体を送り、確認検査を行う。結果判明は26日夕以降の見込み。食肉は市場へ流通しないよう厳重に保管されている。
 府内での疑陽性反応は3件目。これまではいずれも確認検査で陰性の結果が出ている。

最新のニュース 以前のニュース 連載・特集記事
福知山の最新ニュースをお届けします両丹日日新聞WEB両丹