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経常収支比率80・9%と好転 福知山市03年度決算  32年連続黒字を維持 地方債残高は過去最多

 福知山市は2日、2003年度決算を発表した。一般会計は1972年以来32年連続の黒字となり、財政構造の弾力化を示す経常収支比率は80・9%と前年度より3・5ポイント好転。だが、市税は減収、地方債残高は過去最多を記録するなど実質的な財政状況は厳しい。8日開会の市議会9月定例会に決算認定案を上程する。

 一般会計の歳入決算額は273億5600万円(100万円未満は切り捨てで表記)で、歳出総額は265億5400万円。翌年度繰越財源1億9700万円を差し引いた実質収支は6億400万円の黒字決算だった。

市民1人あたり46万円の借金 市税減収
 歳入は前年度より5%減。市税収入は94億500万円で、このうち企業収益の改善で法人市民税は増収に転じたが、個人給与所得の低下から個人市民税などは依然落ち込んでおり、市税全体では前年度より2・55%の減となった。財源別に見ると市税などの自主財源が歳入に占める割合は45・38%。

 一方、市の借金にあたる市債などの依存財源は54・62%を占める。地方債残高は323億4100万円あり、市民1人あたりに換算すると46万円。これに特別会計、企業会計分を加えると市民1人が99万円分の借金を抱える計算になり、前年より借金が1・4%膨れ上がった。

 15%を超えると黄信号とされる公債費比率は14・9%と03年度以降上昇してきている。今後もごみ焼却炉、リサイクルプラザ建設の関連分の元利償還が来年度以降に生じ、国からの税源移譲も不透明なため、公債費比率は「確実に上昇していく」と懸念する。

補助金カットなど功を奏す
 バブル期の市レベルの経常収支比率は75%が理想とされたが、いまでは府内のほとんどの市で85%を超えているというのが現状だという。そんななか03年度、福知山市では経常経費の削減に努めた。例えば、各種団体への補助金は5%カット。庁舎内の清掃、保守点検など経常的な委託契約は、02年度を下回る委託料で契約するよう各課へ通知し、実行した。そういったことが反映され、経常収支比率は府内13市のなかでも一番優秀な結果になる、という。

11特別会計が赤字。病院、ガスは純損失
 16特別会計の歳入総額は220億6000万円、歳出総額は274億4200万円。実質収支は53億8800万円の赤字決算だった。

 特別会計のなかで黒字決算は国民健康保険事業、下水道事業、介護保険事業の3会計。収支差し引きゼロは、と畜場費、休日急患診療所費の2会計だった。赤字は11会計ある。このうち石原土地区画整理事業、駅周辺土地区画整理事業などは将来の保留地売却に期待している。

 慢性的な赤字が続く公設地方卸売市場事業では取扱量が青果は前年度比1・6%減、水産は同27・5%減と落ち込み、一般会計から1100万円の繰り入れを行ったが、5億4100万円の赤字に。81年に行った建物の移転新築で生じた借金が同事業の運営を圧迫していたが、05年度にも返済が完了する見通しで、今後は好転していくと見ている。

 3企業会計は歳入77億6200万円、歳出78億9300万円で、実質収支は1億3000万円のマイナス。ガス、病院の2事業は純損失。水道事業は純利益だった。

 病院事業は、外来・入院患者が前年度より4・9%減少したことに伴い診療収入は減収した。さらに市民病院改築に伴う既存の建物などを取り壊す特別損失が発生し、1億3300万円の純損失に転じた。

2003年度決算概要 単位円
歳入決算額 歳出決算額 翌年度繰越財源 実質収支額
一般会計 27,356,449,486 26,554,195,732 197,469,539 604,784,215
特別会計 22,060,769,001 27,442,785,111 6,934,300 -5,388,950,410
企業会計 7,762,783,707 7,893,294,161 -130,510,454



井戸の設置支援に感謝 タイのアパワンさんが市内の小学校を訪問

 福知山市の2小学校などに3日、タイの女性が訪問し、同国に井戸を作る市民らの活動に対して感謝の気持ちを表した。小学校では児童らと交流し友好を深めた。

子どもたちの元気な姿に目を細めるアパワンさん この女性は同国の東北部、ロイエット県ポントン町の農業土地開発局職員、アパワン・スクサイさん(29)。同県スワナプーン市近郊では塩害地域があり、府北部国際交流協会(塩見日出勝会長)が1995年から、真水井戸を掘るため、市民らに募金を呼び掛け、これまで27カ所に設けることができた。

 現地では井戸の設置で、生活改善が進んでおり、アパワンさんは恩恵を受けた多くの人たちを代表して、市民らへ感謝の気持ちを伝えるため2日に来日。市内でホームステイしている。

 小学校には、井戸設置に向けての募金活動をした上六人部、上川口両校を訪問。最初に訪れた上六人部小では、午前9時から体育館で交流会を開いた。アパワンさんは「タイは雨が少なく、飲み水などに困っています。井戸は1基あたり2万円ほどかかり、みなさんの援助で井戸ができ、大変喜んでいます。これからもみなさんの温かいご支援に期待しています」と述べた。

 児童たちはタイについての質問をしたあと、全員で「天までかけるよ」を合唱した。子らの歌のプレゼントにアパワンさんは大喜びで、別れの時も手を振ってこたえていた。


写真:子どもたちの元気な姿に目を細めるアパワンさん

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