両丹日日新聞8月28日のニュース
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ハンセン病の理解深め思いやりの心を学ぶ 夜久野中の生徒21人が岡山の療養所を訪問

 夜久野町高内、夜久野中学校の生徒21人がこのほど、岡山県にあるハンセン病の国立療養所・邑久光明園を居宅訪問した。入所者との交流などを通じて病気の正しい理解と人を思いやる気持ちの大切さを学んだ。

ハンセン病療養所を訪れた 昨年度、府の事業として同校と町内3小学校の代表が同園などの療養所を訪れた。それを受けて今年度の同校生徒会(清水一平会長)の本部会の中で、「もう一度現地に行くことはできないか」との案が出て、町教育委員会に相談。町営バスを利用していくことができた。より密接な交流をしたいとして居宅訪問形式で園側に申し入れ、生徒会の呼びかけで2、3年生21人が参加した。

 今ではハンセン病は薬で確実に治癒できる病気だが、以前はらい病と呼ばれ、恐ろしい遺伝病と信じられて、日本では長年にわたり強制的に隔離していた背景がある。同療養所も島にあり、かつては汚染地区としての境界線もあるなど隔離された状況にあった。

 生徒たちは事前学習をして現地へ向かった。同園は園だけで一つの自治会となっており、自治会長から話を聴いた。日本では1907年(明治40年)に「らい予防に関する件」という法律で、患者は療養所に入ることになった。劇的な治療効果を持つプロミンという薬が発見され、治る病気だと分かったにもかかわらず、強制入所、就学禁止、通告義務などの人権侵害の残った「らい予防法」が53年(昭和28年)に成立した。同予防法は今では廃止されているが、自治会長は悔しさを熱く訴えたという。

 生徒たちは手作りしたカゴなどの網ひもアート作品を持って居宅訪問した。世間話なども交え様々な話をした。参加した3年生の馬場千尋さんは「昨年も行ったのですが、緊張してあまり話せなかったので、今回は積極的に話しました。受験が近いという話になると、入所者の方は『受験がんばれ』と、優しく話しかけてくれました。思いやりの心を感じました」と話していた。

 参加した生徒たちは作文を書き、10月17日にあるふれあいいきいきフェスタで発表、町民に広くハンセン病についての啓発をする。


写真:生徒21人が岡山県のハンセン病の療養所を訪れて学んだ


9月から市役所で「いらっしゃいませ」運動 来訪者を気持ちよく迎える


 福知山市は9月1日から、「いらっしゃいませ運動」に取り組む。市民ら来庁者が各課窓口を訪れた際、応対する職員は原則として席から立ち、まず「いらっしゃいませ」と迎える。高日音彦市長は「窓口応対で市民の満足度を向上させたい」と話している。
「いらっしゃいませ」運動
 市民の立場を考えた応対をするため、昨年度から電話応対の質を向上。電話に出た職員は「市役所の代表」という気持ちで、所属課、名前を名乗り、語尾に「ございます」を付けるようにした。この結果、「電話応対が良くなった」と好評を得ているという。

 いらっしゃいませ運動は電話に続く第2弾。実施にあたり、5月の3日間、各部課の職員21人が、マナーなどを教えている専門講師から、「いらっしゃいませ」といったあいさつやお辞儀の仕方などの接遇研修を受けた。

 このあと、この職員が”講師”となって、6、7、8月にそれぞれの部課の職員に伝達講習。朝礼で「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」など声をそろえて練習している部署もある。

 職員課では「斎場、病院など一部の部署やケースによっては、なじまないこともありますが、臨機応変に対応し、それ以外の部署では徹底していきたい。言葉だけでなく、市民応対への意識も変わってくるでしょう」と期待する。

 同運動の実施に先駆けて「いらっしゃいませ」を取り入れているところがある。ガス水道部では利用客が料金を持ってくる場合があり、早くから「来訪者はお客様」との意識を持っている。また、環境推進室(リサイクルプラザ内)でも5月中旬から導入し、「初めは照れくさい一面もありましたが、いまでは全職員が自然にできるようになりました」と話している。


写真:窓口応対向上に「いらっしゃいませ」運動が始まる

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