両丹日日新聞8月23日のニュース
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温かい拍手と笑いの渦 「ふくち寄席」10周年祝い桂三枝、三扇 親子会

 福知山で生の落語を−と続いてきた「ふくち寄席」が10周年を迎え、地元の女性落語家・桂三扇さんと、師匠の桂三枝さんによる親子会が22日に実現した。会場の福知山市民会館ホールは超満員。三扇さん桂三枝さんの成長をたたえる温かい拍手と笑いの渦が何度も巻き起こった。ふくち寄席後援会主催、両丹日日新聞社など後援。

 三扇さんは大学在学中に三枝さんに認められて入門。上方落語界で3人目の女性落語家となった。大阪の厳しい客たちの前で話芸を磨いて実力をつけ、結婚を機に古里福知山へ活動の拠点を移し、寄席に講演会にイベント司会にと活躍している。

 その活動を支える大きな力になっているのが「ふくち寄席」。落語は人前で演じてこそ上達していくが、若手の駆けだし時代は、高座に上る機会が限られることから、三扇さんの支援者たちが「落語を演じる機会と、福知山の人に本物の話芸を聴いてもらう場を」と始めた。当初は年に2回。3年目から年1回のペースで地道に続け、10年目を迎えた。

 これまで桂小米朝さん、林家染丸さんら大きな看板にも来演を仰ぎ、10年目のことしは節目の祝いとして、師匠で上方落語協会会長の三枝さんを迎えて親子会にした。

三金、三歩さんも花添え

 高座のトップは三扇さんと同じころに内弟子修行をした桂三金さん。金融機関を退職して落語の世界へ入ってきたことから三金の名をもらったと話し始め、テンポよく会場を盛り上げた。

 続いて三枝さんが登場。三扇さんのことを「細やかな神経を持っているけど、少々、天然のところもある」と笑わせ、「ほや〜っとした、ひ弱い感じがするけど、子どもができるとパワーが違ってくる」と、ママさん落語家三扇さんを引き合いにして、”パワフルな大阪のオバチャン”の話につなぎ、奥さんが旅行へ出発する夫婦のゆかいな騒動を描いた「妻の旅行」を聴かせた。

 師匠に続いて三扇さんが登場。夫婦が口ぐせを我慢しあう賭けをすることになり、互いに相手の口ぐせを言わせようとする「二人ぐせ」を演じた。さすがに緊張した様子ながら、きれいに落として大きな拍手をあびていた。

 中入りを挟んで登場したのは兄弟子の桂三歩さん。和歌山県田辺市の出身とあって「同じ大阪から離れている者としても、こうして地元で応援してもらえるのはありがたいことです」と、妹弟子への引き続いての支援を求めてから、フィンランド人の町内会長が誕生し、フランス人が自宅裏に転居してきた下町の家族のはなし「青い瞳をした会長さん」を聴かせた。

 トリは再び三枝さん。出し物は「涙をこらえてカラオケを」という創作落語。カラオケ好きだったおじいさんの葬儀をカラオケ葬ですることになったドタバタぶりを熱演し、福知山の観客に落語の楽しさを強烈に印象づけ、置きみやげにした。


写真:会場を笑いの渦にした桂三枝さん


水源の轟水に感謝 三和町・鹿倉山の水満宮で例祭

轟水満宮例祭 三和町の最高峰・鹿倉山(標高548m)の中腹に轟水(とどろきみず)と呼ばれる水源がある。ここは菟原簡易水道の取水源の一つで、ふもとの菟原下地区に生活用水を送っている。21日、同水源そばの轟水満宮で例祭が営まれ、参列した地元の人たちが日々の恩恵に感謝する一方、こんごも枯れることなくわき出るように祈った。

 地元の古文書・上井根由来帳によると、同水源は寛永11年(1634)、ふもとに住む水口次郎左衛門が見つけた。その後、2年余かけて待望のかんがい用水が引かれ、地元に多くの水田が生まれたという。例祭は毎年、発見者の水口次郎左衛門の命日に合わせて営んでいる。

 例祭は、同水源を管理している菟原轟水道組合が主催。京都自然200選に選定されている神木のモミのそばに、田中好夫組合長ら組合関係者や田中敬夫町長、菟原下子ども会の児童ら約50人が並び、大原神社の林秀俊宮司が祈とうし、参列者が玉ぐしをささげた。


写真:轟水満宮の例祭に参列する地元の人たち。手前が取水源

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