両丹日日新聞8月5日のニュース
福知山のニュースは両丹日日新聞WEB両丹で

短歌集「万朶の花」出す 喜び、悲しみ詠んだ28年間の集大成

 福知山市昭和新町、社会福祉法人「竹毛希望の家」の顧問、石田すゑ子さん(90)の短歌集「万朶(ばんだ)の花」がこのほど発行された。1972年に短歌結社・薫風に入会してから5年前に退会するまで、28年間に創作した1830作品が記されており、戦争で夫を亡くした悲しい思いや施設開設を喜ぶ気持ち、日々の暮らしの様子などが一つひとつの歌に込められている。

石田さん 石田さんが短歌を始めたのは、2人の娘が結婚して、人生を振り返る余裕ができ、生のあかしを残したいとの思いから。薫風入会後はたくさんの歌を作り、会誌に投稿した。

 これまで合同歌集が出たことはあるが、単独での歌集はなかった。石田さんは以前から短歌集の発行を希望していたことから、2女で同希望の家理事長兼施設長の芦田ふゆ子さん(60)が、母の思いを実現しようと、これまで詠まれた数々の歌を一つにまとめることにした。薫風の短歌誌に寄せた歌を中心に、年代ごとに分けて載せている。

 「マンダレーのまぼろしの山はるけくて夫生きいると今も思いぬ」。石田さんの歌には、結婚4年後に戦地に行き、戦死した夫をしのんで詠んだ歌が多く、忘れられない思いを、悲哀を込めて歌っている。

 「漂える人生ここに行きつきぬ福祉の谷間にあかり耀う」。石田さんは65歳のころ、体の不自由な人たちが働く場所として、自宅に施設を開設。その後も通所者と一緒に施設づくりを進めてきた。施設や通所者を歌った作品も数多い。

 「わが裡に万朶の花を咲かしめて造花作る夏神にたまわる」。同希望の家では、施設設立以来、造花作りを続けている。入所者に囲まれながら作業する喜びや施設があることなどに感謝する気持ちを歌に表している。

 短歌集はA5判、481ページ。自費出版で500部作った。カットや写真のレイアウトなどを家族や知人の協力で仕上げ、「周りのみんなのおかげで作ることができた」と感謝する芦田さん。「母の歌は情景描写だけに終わらず、その時々の気持ちが31文字に込められています。孫たちもおばあちゃんの生き方を知り、人生の指針として役立ててくれれば」と話している。


写真:石田さん


要望活動を強力に推進 由良川治水促進同盟会通常総会

通常総会 由良川治水促進同盟会は3日、福知山市厚城山のスカイランドホテルで通常総会を開き、今年度も由良川改修事業の促進と大幅な事業費の増額を図るため関係機関への要望活動を続けることを決めた。

 同盟会は、治水事業の促進実現をめざすことを目的に、福天1市3町など由良川水系流域の11市町長らで結成している。前年度は国土交通省、財務省などへ要望活動を行った結果、今年度の福知山河川国道事務所の河川関係事業予算は昨年度より1・01%増の23億4千万円を確保できた。

 総会には各市町の首長や助役らが出席した。会長の高日音彦・福知山市長は、由良川の河川整備の進ちょく率が3割程度であることに触れ、「福井、新潟の豪雨被害をみると、1日も早い完成を望むものです。今後も引き続き、強力に要望していきたい」と話した。

 議事では要望活動に必要な経費など120万円余りの今年度予算案や事業計画を承認した。
 また、松山宣行・福知山河川国道事務所長が今年度の河川事業の説明をした。


写真:事業計画案などを承認した総会


最新のニュース 以前のニュース 連載・特集記事
福知山の最新ニュースをお届けします両丹日日新聞WEB両丹