両丹日日新聞8月3日のニュース
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「村が寂れる合併はだめ」 大江町で 「自立」選んだ長野・泰阜村松島村長が講演

 合併問題に取り組む大江町住民投票ネットワークは2日夜、町総合会館で、合併しないことを選択した長野県泰阜(やすおか)村の松島貞治村長(54)を招いて講演会を開いた。松島村長は「合併の施策に反対しているのでない。ただ私の村は合併により新たな自治体像が描けず、村民が幸せになるとは考えられない」と自立の道を選んだ理由を述べた。

 泰阜村は、人口2237人(2000年国勢調査時)の過疎の村。高齢化率は35%に達する。若者の約8松島村長が講演した割が、隣接する飯田市に勤め、これといった特産物もない農林業の村という。

 松島村長は、元村役場職員で現在3期目。講演では「国は、このままでは財政がやっていけないという理由で合併を進めている。私たちにはそれに反論するだけの材料がないが、私は理念なき合併と思う。理由も理念も分からない合併はよくない」と述べた。

 4年前の長野県知事選で田中康夫知事が誕生したことに触れ、「選挙では私も含め、県内120市町村のほぼすべての首長が前副知事を応援したが、結果は大敗。市町村長も議会議員も民意と離れていたことを実感した」と語り、”真の民意”を把握する努力に欠けていたと、自戒を込めて話した。

 その上で、いま住民が求めているのは福祉・教育・環境の充実であり、安心して老後を迎え、子育てができる社会ではないかとし、それには狭い行政単位のほうがより細かな行政サービスができるとの見解を示した。

 また、泰阜村はどんな合併の組み合わせをしても中心になれない。昭和の大合併で周辺部が寂れることを経験した。合併すれば役場は支所になり、学校は統合される。役場や学校がなくなれば地域は寂れる。村長としてその選択はできないとした。

 村の収入の50%を国からの地方交付税に頼る厳しい財政下、あえて自立の道を選んだことで、村長ら特別職の報酬や管理職手当のカット、職員や議員定数の削減、補助金カット、福祉施設の民間委託など様々な対策を打ち出したことを紹介した。

 最後に「10年後に地方交付税がどうなっているか、だれも分からない。分からないときは立ち止まり考えることも必要。合併はいつでも出来る」と話し、「私は村民から選ばれた村長であり、国からも県からも任命されたわけではない。だれよりも村民のことを思っている。だから村の存続の方法を考えている。だれのためでもない。村民のための行政を進めること、暮らしを守ることが私の仕事だ」と締めくくった。

 会場には町内外から約250人が詰めかけて聴き入っていた。


写真:合併せず自立の道を選択した松島村長が講演した


息長く町の魅力伝えよう 夜久野町で銀河鉄道999まつり始動

 漫画家・松本零士さんの作品をテーマに町の魅力を伝える「銀河鉄道999まつり」が7月31日、夜久野町夜久野高原の農匠の郷で開かれた。

 松本さんから銀河鉄道999を町おこしに活用することを認められており、住民有志らで実行委員会を組織して取り組んでいる。この町おこしは同日のまつりを皮切りに、今後もポスターコンクールなど息の長い活動を続けることを目指している。

子どもたちが色を塗った 会場には夜久野中学校美術部員が「銀河鉄道999」をモチーフに下絵を描いた巨大絵画(縦3.6m、横2.7m)と飛び出し防止安全看板が並べられ、まつり参加者が色を塗って完成させた。

 999のヒロイン・メーテルが描かれた巨大絵画は農匠の郷で展示するが、冬になると町内で盛んになるイルミネーションとしても活用する。飛び出し看板は999だけでなく、松本さんの他の作品「キャプテンハーロック」などもあり、子どもたちがお気に入りを見つけては一生懸命色を付けていた。

 このほか、府立工業高校生のテクノ電車やペットボトルロケット製作などもありにぎわった。実行委員会のメンバーらは「きょうがスタート。これからも頑張っていきたい」と話していた。

 また、実行委員会は夜と銀河鉄道999をテーマにしたポスターコンクールの作品を募集している。用紙は4つ切りで画材は自由。性別・年齢を問わず多くの出品を呼びかけている。作品は松本さんが審査委員長を務めて審査、29日のやくの高原まつり会場で展示する。作品は12日までに応募用紙を裏面につけて〒629−1304夜久野町額田1388−1、夜久野町商工会青年部内、銀河鉄道999まつり実行委員会まで。問い合わせも同委員会=電話(37)0001=へ。


写真:子どもたちが色を塗って作品を完成させた


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