両丹日日新聞6月21日のニュース
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福知山市長選 高日音彦氏が初当選 投票率前回上回る55.55%

 無所属新顔3氏が立った福知山市長選挙は20日投票、即日開票され、前市助役の高日音彦氏(64)=自民、民主、公明推薦=が、1万4874票を獲得し、初当選した。4年間の市政を担うことが決まった高日氏は、選挙中に掲げた公約に全力で傾注することを誓った。当日有権者数は5万2646人で、投票率は55.55%と02年7月の前回市長選より9.25ポイント上昇した。

 市体育協会長の松山正治氏(66)の得票は1万310票、前共産党中丹地区委員長の塩見卯太郎氏(61)は3695票だった。
初当選した高日氏
 厚中町の高日氏の選挙事務所には同夜、開票前から支持者が続々と足を運んだ。当選が確実との報が入ると、事務所内は慌ただしくなり、支持者たちが事務所内で待ち受けるなか、午後10時10分すぎ、高日氏が登場。堀象二事務長が「たいへん厳しい、苦しい選挙戦だったが、みなさんのご支援で選挙戦を勝ち抜くことができました。ありがとうございました」と述べたあと、万歳三唱で喜びを分かち合った。

 万感の思いを胸にあいさつに立った高日氏は「みなさん、たいへんお世話になりました。立派な成績で当選させていただいたことにお礼を申し上げます。本当にありがとうございました」と第一声。「私が公約として掲げたことは、死に物狂いで実現に結び付けていくため、頑張っていきたい」と抱負を語り、さらに感謝の言葉を重ねた。

 祝勝会のあと、市選挙管理委員会の加藤善一郎委員長が、高日氏に当選証書を手渡し、正式に9代目市長が誕生。4代続いて助役経験者が市長になった。

高日氏 長い行政経験の強み 松山氏は追い上げあと一歩

 5月18日、中村稔前市長が突然、健康不安を理由に4期目の任期を2年残して辞任することを表明したことによる、今回の市長選。告示日まで1カ月もないなかで、いち早く市体育協会長の松山正治氏(66)が出馬表明し、続いて高日氏、2氏から大きく遅れて前共産党中丹地区委員長の塩見卯太郎氏(61)が名乗りを上げ、三つどもえ戦になった。

 中村前市長から後継指名を受けた高日氏は、中村市政を継承・発展させるとし、前市長、前々市長を支援した地元の各種団体などの代表者らでつくる「みんなの市政をすすめる会」が支持母体となった。さらに市議会の与党議員団の支援、自民、民主、公明3党と300を超える団体の推薦を受けるなど、万全の態勢で臨んだ。

 しかし、一般市民には知名度が十分ではないという危機感から、昼間の選挙カーでの街宣では市内をくまなく回り、毎夜5−7会場と多めの個人演説会を設定する戦術を展開。中村市政を支えた約10年間の助役としての「長い行政経験」という、他候補にはない強みを前面に押し出した。顔、名前、政策を有権者に着実に浸透させ、終盤には組織の引き締めも行い、追い上げた松山氏を振り切り、勝利を呼び込んだ。

 一方、松山氏は、助役が市長になるという長年続く構図と、中村前市長が任期中に高日氏を後継指名したことを批判し、「市民派として市政に新風を吹き込む」意味で立候補。福知山高校教諭時代の教え子やスポーツ関係者ら有志でつくる後援会が支えた。毎夜3会場を回る個人演説会では、市民の声が届く市政づくり▽スポーツ・文化による街づくり▽教育のまちの継承などについて訴えた。

 陣営では、若年層や無関心層の票、現市政に対する批判票を取り込んでの勝利をめざし団結。政策が次第に受け入れられ、尻上がりにムードは良くなったものの、選挙戦までの期間の短さ、準備不足は否めず、選挙に慣れた人材が多くなかったことなどが影響し、一歩及ばなかった。

 また、福知山地労協などで構成する「市民が主人公の民主市政をつくる会」は、前々回市長選で涙を飲んだ塩見氏を擁立。「市政の転換」を掲げ、「くらし、福祉、仕事を応援する市政をつくる」と一貫して訴え、子どもの医療費無料制度拡充▽市町村合併は住民が決めるなど、他の2候補とは政策の違いをはっきりとさせ選挙戦に臨んだ。

 1日20カ所近くで街頭演説をして政策を訴えたが、候補者選びが難航し出馬表明が告示日4日前になるなど、出遅れたことが最後まで響いた。


写真:初当選した高日氏


大江町議会で合併問題住民投票条例案否決 記名投票で反対8、賛成5

 大江町議会6月定例会は21日午前9時に本会議を再開し、1市3町の合併可否を問う住民投票条例の制定案を採決した結果、反対8、賛成5の賛成少数で否決した。

 同議案は、町民10人が代表を務める大江町住民投票ネットワークが、町内の有権者66%に当たる3143人の署名を集めて請求。伊藤堯夫町長は、11日の本会議で合併問題は住民投票にはなじまないとし、「制定すべきでない」との意見書を添えて上程していた。

 21日の本会議は、初めに同ネットワーク代表の上野實さん(76)と高橋良明さん(65)2人が持ち時間15分で意見陳述を行い、有権者の6割以上が実施を求めている現実を踏まえ、その必要性を各議員に改めて強く訴えた。

 このあと、制定に賛成する立場の5議員が賛成討論、反対の立場の8議員が反対討論を行って採決に移った。記名投票で行われ、賛成少数で否決された。

 町民の関心は高く、多くの人が詰めかけて議会傍聴席は満席。また、傍聴席に入りきれない人たちは、特別に町総合会館フロアに設けられた議会内を映し出すテレビモニターに見入り、審議の成り行きを見守った。

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