両丹日日新聞5月19日のニュース
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「市民に迷惑かけられない」 中村市長が記者会見で辞任への思い語る

 中村稔福知山市長(75)は18日午後1時30分から、市庁舎3階で記者会見を開き、31日付で辞任することを正式に表明した。健康上の問題から「(市長職を)続けるのは無理だと感じた」と理由を語った。後継に高日音彦助役(64)を指名したことも明かした。

 中村市長は昨年11月20日、出張先の横浜市内で体調を崩し、同市内の病院に入院。4日後に福知山市民病院に転院して静養していた。その際に医師から、辞職を促され熟考していたが、最終的には1カ月前に決断。4期目の任期を2年余り残し、18日午前、市議会の井上重典議長に退職届を提出した。

記者会見する中村市長 会見した中村市長は、任期途中での辞任について、こんご健康面から公務に支障を来す恐れがあり、「市民のみなさんに迷惑をかけることはしのびがたい」と説明。病院改築、鉄道高架など、北近畿の都づくりの礎については「だいたい出来上がったんじゃないか」、1市3町の合併問題も「一定のレールが敷かれた」としたが、最後まで見届けたいという思いから、任期途中での辞任を「残念」とし、複雑な胸中を吐露した。

 また、「高日助役に北近畿の都づくりを託して、私は身を引いた方がいいんじゃないかと思った」とも語った。

 高日助役は「たいへん残念に思っている。(後継指名について)まだコメントは差し控えさせていただきたい」と話した。

 退職には議会の同意が必要なため、中村市長は20日に開かれる臨時議会本会議で改めて辞意を伝え、同意を求める。次期市長選の日程は未定だが、公職選挙法によると、議長が選管に通知してから、50日以内に選挙を行わなければならないとしている。参院選が7月11日投票になると見られており、市長選が同時に行われる可能性もある。市長の職務代理者は高日助役が務める予定。

 中村市長の突然の辞意に、合併協議を進める3町長も驚きを隠せない。合併協議会副会長も務める大江輝久夫夜久野町長は「突然の辞任表明に驚いている。1市3町の合併協議中であり、福天地方の将来、方向を定めていく重要な時期、重要な立場の人であるだけに困惑し、残念に思っている」とコメント。

 田中敬夫三和町長は「福天地方の中心的な役割を果たしていただいており、誠に残念。合併問題が重要な時期であり、最後まで一緒にやり遂げたかったが、健康問題ならば仕方がない。新市長と、新しいまちづくりに頑張っていきたい」と話した。

 伊藤堯夫大江町長は「心中を察するに余りある。中村市長のもとで合併を成し遂げてほしかった。非常に残念。こんごは中村市長の掲げられた『北近畿の都』づくり構想の意志を継いでいただける新市長の誕生を願いたい」と語っている。


写真:会見で記者の質問に応える中村市長


今年度からKTR高架設計 府中丹広域振興局が土木、農林事業の個所決定

 府中丹広域振興局は04年度当初予算にかかわる公共土木事業、農林水産事業の個所決定を発表した。土木関係では福知山駅付近連続立体交差事業で、高架施設の推進を図るとともに、北近畿タンゴ鉄道(KTR)線の詳細設計に入る。

 総額は土木事業が69カ所、76億2000万円。農林水産事業は59カ所、14億8090万円。

高架の設計に入るKTR 連続立交事業の進ちょく率は現在約50%。JR線の全区間で工事に入っており、KTRの高架部分は現在のJR線の敷地内に設けられるため、実際の着工は06年度になる。高架部は駅以外は単線になる。

 道路事業では、冬場の積雪、凍結時のスリップ防止のため進めている福知山市下野条−行積の国道176号での消雪パイプ設置事業が今年度完了する。全工事区間は坂浦トンネル付近の延長2.8kmで、今年度は最終区間の行積−野条橋の660mの工事をする。

 また市内の主要地方道舞鶴福知山線で低騒音舗装を実施する。区間は広小路通りとの交差点付近から東堀の国道9号との交差点付近までの約1.8km。道路は4車線で、普段は交通量が多いため沿道住民の生活に支障をきたしていた。工事は06年度までで、全体事業費は2億5000万円。

 農林水産事業は福知山地域が府営12カ所、2億6647万円、団体営11カ所、3億8600万円。

 同市雲原で今年度から「安心安全の森整備事業」を進める。同地域には北陵簡易水道施設があるが、上流域の森林はほとんど手入れがされず、森林の過密化により、表土の流出や渓流の荒廃などが発生。このため木を伐採し、光を採り入れ適正な森林環境をつくっていく。事業は06年度までの3カ年計画。


写真:今年度から高架の設計に入るKTR

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