両丹日日新聞3月3日のニュース
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茂照庵で6日から雛人形展 やさしい顔した木彫りなど

茂照庵で雛人形展 みやびな山里の雛(ひな)祭り、茂照庵の雛人形展が、ことしも6日から開かれる。会場は福知山市六十内の国登録文化財、桐村家住宅(茂照庵)。桐村家住宅を守り継いでいる桐村喜世美さんがコレクションしている人形を飾る。ことしは年代物の木彫り人形などが並ぶ。

 茂照庵は代々漆を商ってきた桐村家の母屋や蔵などを、喜世美さんが亡くなったご主人をしのんで漆の私設博物館として改修・整備した施設。通常は非公開にしているが、春ごとに雛人形の特別展を開催して、各地の美術愛好家らを迎えている。

 雛人形展では、雑誌「家庭画報」で紹介された豪華な段飾りの雛人形のほか、人間国宝で桐塑(とうそ)人形作家の林駒夫氏の作品、享保年間(1716−1735)に作られた享保雛などが毎年目を引いている。

 ことしは年代物の木彫彩色雛も並べた。お内裏様とお姫様、三人官女、右大臣・左大臣などがそろっていて、1体ずつ特徴的なかわいい顔をしている。衣装は木彫りとは思えない柔らかな質感で表現されていて、人形の周りに春のおだやかな空気が流れているかのような作りになっている。

 また雛祭りならではの、安産を願う飾り犬筥(いぬばこ)などと一緒に、精巧な細工を施した金蒔絵(まきえ)の雛道具も展示する。文箱、色紙箱などがあって、硯(すずり)箱の中には小さな硯、筆が納められている凝りよう。桐村さんは「昔の職人さんたちの技術には驚かされます。こうした巧みな技が受け継がれてほしいものですが」と話している。

 雛人形展は21日まで。月、火曜日休館。時間は午前10時から午後3時まで。入館料1000円。


写真:柔らかな質感に表現された木彫彩色雛などが並ぶ



取引中止相次ぎ苦境に立つ養鶏業者 業界団体が安全性アピールし理解求める

 丹波町で鳥インフルエンザが発生したことで、府内の養鶏場は苦境に追い込まれている。鶏卵、鶏の移動禁止措置や風評被害による大幅な消費の落ち込みで、このままでは経営が成り立たない状況になっている。府内の養鶏業者らで作る業界6団体は2日、府に防疫措置の早期確立や風評被害を取り除くことなどを求める要望書を提出した。団体は「鶏卵・鶏肉など食品を介して鳥インフルエンザが人間に感染した例はありません」とPRに努め、消費者に理解を求めている。

 丹波町の農場から半径30km圏内は、生きた鶏はもちろん卵、ふんなどの移動が法律で禁止されている。このため圏内の各養鶏場は、毎日産み続ける何千、何万の卵が在庫として残り、ふんも処理できない。

返品された卵 制限期間は、法的に発生農場での防疫措置の完了後28日以上となっている。丹波町の農場では20万羽に及ぶ鶏の処分が続けられているが、それらすべての防疫措置がいつ完了するのか今のところ分からず、制限の解除は見通しが立たない。それだけにどこの農場も日々たまっていく卵とふんの扱いに苦慮している。

 また、移動制限区域から外れている養鶏場も実情は深刻。卵や鶏肉はこれまで通り出荷出来るが「京都府産」というだけで返品や取引中止が相次いでいる。

 そこで府内の業界6団体は、2日に府庁を訪ね、知事あてに要望書を提出した。発生農場での防疫措置の早期確立、移動制限区域の段階的解除、卵の保管場所やふんの処分方法の指示、風評被害を取り除く対策などを求めた。

 圏外のある養鶏場では、これまで毎日約15万個を出荷してきたが、発生後は返品や取引の解約が相次ぎ、出荷量は発生前に比べて約3割落ち込んだという。

 ここでも発生前から養鶏場の出入り口で車の消毒や、鶏舎入り口での靴底の消毒、野鳥侵入の防止ネットの設置など対策をとってきた。しかし「死んだ鶏や白い防護服を着た職員が消毒する生々しい姿を連日テレビや新聞で報道されると、いくら安全といっても消費者には不安感が先にたち買ってもらえない」と現状を嘆く。

 「今回確認された病気のウイルスは、潜伏期間が短く感染力は強いため仮に感染すればすぐに発病する。丹波町の発病農場以外は行政の立ち入り検査でも異常はない。いま市場に出回っているのは健康な鳥の卵や肉なのです」と経営者は話す。

 また「私たちのところは注文が減ったとはいえまだ出荷できるし、ふんも移動できる。それが出来ない圏内の養鶏場者は本当に大変だと思います」と、圏内の同業者の苦しさを代弁する。

 業界団体では、消費者向けに「お知らせとお願い」の文書を作り安全性を訴えている。これまで国内では鳥から人への感染がなく、卵や肉などの食品を介して感染した例は世界でもないことを記し理解を求めている。


写真:府内の養鶏場の卵ということで返品された卵(移動制限区域から外れたある養鶏場で)


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