両丹日日新聞3月29日のニュース
福知山のニュースは両丹日日新聞WEB両丹で


大江町河守営農組合が大臣表彰受ける 先進的取り組みの営農方式

 全国でも珍しい、土地の所有権と利用権を完全分離した営農方式で農地を守り、育てる取り組みをしている大江町の河守地区営農組合(新井太一郎組合長、103戸)が、農業農村整備優良地区コンクールで農林水産大臣賞を受けた。分離方式はそれまでの営農形態からは考えられない思い切った方法だけに、関係者たちは時に戸惑いつつ取り組んできたが「大臣賞がもらえたということは全国一だということ。自分たちのやり方は正しかったと評価してもらえた」と喜んでいる。

農林水産大臣表彰受ける 完全分離方式を採用した背景には、日本の農業経営の厳しさがあった。効率的な経営が求められ、農地も効率的に運用していく必要がある。大江のように山と川に挟まれ、耕作地が限られる地域では、なおさら効果的な土地利用を図る必要がある。

 河守地区では河川改修などに併せてほ場整備が行われ、1998年4月、地権者全員が参加して営農組合が設立された。運営に当たっては、土地の所有権と利用権を切り離し、どの区画をどう使うかなどは営農組合で設定することにした。農地の所有者が自分の農地で耕作するのではなく、耕作する場所は営農組合が決める。これにより、生産品目別のエリア分けや、営農組合と個人耕作のエリア分けが合理的にでき、効率的な営農ができるようになった。

 地区内33ヘクタールの水田は営農組合が作付け計画を策定。水田面積の約75%、生産調整面積のすべてを組合で受託。3ヘクタール近いほ場をはじめとする大区画ほ場に対応し、大型機械を導入して営農を進めている。

 また転作作物として小豆、黒豆に力を入れ、景観作物としてコスモスを育て、秋にはコスモス祭りを開催。多くの人が訪れ、都市と農村の交流が広まっている。

 表彰式は25日に東京・砂防会館で行われ、新井組合長と伊藤真三郎副組合長、加瀬隆太郎事務部会長らが出席してきた。3人は「大変なこともたくさんありましたが、組合員のみなさんの理解と協力のおかげでやってこれ、こうして大臣表彰がいただけました。みんなで喜び、一層団結して頑張っていきたいです」と話している。


写真:コンクール農林水産大臣表彰を受け喜ぶ役員ら


内視鏡外科手術1000例達成 京都ルネス病院

達成記念講演会 福知山市末広町の医療法人医誠会・京都ルネス病院(冨士原正人理事長)は27日、内視鏡外科手術1000例達成記念の祝賀会を開いた。医師会や行政関係者ら約160人が訪れ、記念講演に耳を傾けた。

 内視鏡外科手術は、開腹、開胸手術と違い、テレビモニターに映った内視鏡の画像を見ながら特殊な長い手術器具を用いて行う。傷口が小さく傷みも少ないことから早期に回復し、早く社会復帰できる。

 同病院では、1992年から内視鏡手術を採り入れた。これまで胆石症患者の胆のう摘出手術をはじめ、虫垂、胃、腸などの切除手術に積極的に採用。今年2月末で1046件(1020人)を数え、外科全身麻酔手術の中での割合が55%に達している。

 サンプラザ万助で開かれた祝賀会では、冨士原理事長のあいさつに続き、滋賀医大臨床教授で大阪の第一東和会病院院長の藤村昌樹氏が「内視鏡外科手術の現況」と題して講演した。

 藤村氏は14年前にフランスの医師が初めて内視鏡手術を成功させたこと、患者にとって「おなかを切らない手術」「体にも心にも優しい手術」である一方、医者にとっては高度な技術が必要な、大変ストレスがかかる手術であることを紹介。スライドや手術映像を見せながら現況を分かりやすく解説した。


写真:達成記念に開かれた講演会


最新のニュース 以前のニュース 連載・特集記事
福知山の最新ニュースをお届けします両丹日日新聞WEB両丹