両丹日日新聞3月12日のニュース
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国保大江病院の耳鼻咽喉科廃止 内科のみの診療体制に

 大江町は、3月末で国保大江病院の耳鼻咽喉(いんこう)科を廃止する。今後は内科のみの単科病院となる。11日開会の3月定例議会で、同病院事業設置に関する条例の一部改正案が可決されて正式に決まった。

 耳鼻咽喉科は、1975年に小児科とともに設けられた。開設時からの内科と外科、産婦人科を加えた5科の診療体制をとってきたが、医師不足から84年に外科と小児科を休診し、産婦人科を廃止し現在に至っている。

 廃止する耳鼻咽喉科は、これまで火曜・木曜の週2日、午後から府立医科大などから医師の派遣を受けて診察してきた。しかし、1日7人程度の患者しかなく、総務省派遣の病院経営のアドバイザーから病院機能を明確にして内科に特化するよう助言を受けていた。

 そこで今回、休診中の外科と小児科を含めて廃止し、内科のみで診療体制の充実を図ることにした。
 通院中の患者には近隣の医院や病院を紹介するという。


市天然記念物の巨木の樹勢回復治療 池田の「かごの木・むくの木」

 樹齢を重ね、衰退に向かっている福知山市池田の国道9号沿いにある市天然記念物の巨木「かごの木・むくの木」の樹勢を維持・回復させる事業が進められている。「雄姿を守り、後世に伝えよう」という地元の池田大神宮樹木保存会(森上昇会長、42人)が取り組んでいるもの。一昨年秋に示された診断結果は「樹勢の衰退はかなり深刻」。15、16両日には、根元を傷つけない特殊工法を使った土壌改良などの作業をする。

治療を受ける巨木 かごの木は周囲7.7m、高さ10m、むくの木は周囲5.7m、高さ19mある近隣では珍しい巨木。数百年前から郷土の人や京街道を旅する人たちに親しまれてきた。しかし、6、7年前から、主幹や太枝の腐敗が目立ち始め、府と市の補助を受けて3カ年計画で樹勢回復を図ることにした。

 一昨年8月、京都樹木医会のメンバーが訪れて調査。木に登って腐敗状況を確かめ、さらに木の周囲を掘って根の張り具合を見たところ、かごの木の下部に空洞が確認されたほか、両方の根元や樹幹、大枝の一部に腐朽がみられた。1カ月後に診断結果が報告され、「樹勢の衰退が深刻なものの、老樹のため、腐朽部分を大がかりに取り除くことは難しく、現況の樹勢を可能な限り長年にわたって維持する」との方針が出された。

 樹勢回復の作業は、樹木診断、調査、治療などを手がけている兵庫県尼崎市の業者に依頼する。この業者は、東京都の寺院境内のケヤキや兵庫県の山林のエドヒガンザクラなどの国指定天然記念物、日本さくら100選の樹木など約1500本の樹勢を回復させた実績があるという。

 今回の作業では、根が傷ついて土壌病害が発生するのを防ぐために重機などを使わず、腐朽部分の除去など外科的治療も最小限にとどめる。樹木の周りの土壌に小さな穴を開けて土壌改良材を注入。さらに、根元への日当たりをよくするため、両方の木と、そばにあるイチョウなどの枝を払う予定。最終年度となる新年度は整枝など景観整備を計画している。

 森上会長は「2本の巨木は神木で、市天然記念物にも指定され、見学に訪れる人が多い。なんとしても守り、後世に残さねばと思っている」と話していた。


写真:尼崎の業者に樹勢回復の治療を受ける市天然記念物の巨木


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