両丹日日新聞2月20日のニュース
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農集排の使用料を統一し従量制採用 福天合併協で合意

 福知山市・三和町・夜久野町・大江町合併協議会は19日、大江町河守の町総合会館で第8回会合を開催した。「下水道・農業集落排水・合併処理浄化槽等」の取り扱いについて、4市町の農業集落排水と三和、大江両町の特定環境保全公共下水道の使用料を統一し、従量制で徴収することなどで合意した。

 4市町で整備している農集排は、大江町で従量制を採用し、ほかの1市2町は人数制を採っているが、人数制は世帯人員の把握などの事務が繁雑なため、従量制に統一することにした。

 新規料金での試算によると、3人家族で月使用水量25立方mを標準家庭とした場合、料金は4230円(税抜き)。これを合併前と比べると、福知山6・3%、夜久野5・5%の値上げになる一方で、三和11・2%、大江21・5%の値下げになる。

 同項目にはこのほか、市のみで整備している公共下水道施設と、市の特定環境保全公共下水道事業の使用料はそのまま新市に引き継ぎ、合併後に新料金体系を検討する▽公共下水道、農業集落排水、特定環境保全公共下水道の各事業の加入金、分担金はそれぞれの市町の現行制度を新市に引き継ぐ▽採択済み事業、継続事業は現行のまま新市に引き継ぐなどの内容を盛り込んでいる。

国保事業については小委員会に付託

 また、「国民健康保険事業」の取り扱いについても協議。国保料は賦課方式を3方式にしている福知山の現行制度に一元化するとしている。しかし、医療分は福知山と3町の間で格差があるため、2010年度に統一することとし、それまでの5年間は激変緩和措置として、値上げになる3町分については段階的に引き上げていく。

 委員からは、料金が上がれば滞納者が増えることもありうることなどから「なぜ福知山の国保料に合わせるのか」などと再考を訴える意見などが出たため、住民・福祉・教育小委員会へ付託することに決めた。

 会合には50人中45人が出席した。次回の第9回会合は3月1日午後2時から、福知山市篠尾新町のサンプラザ万助で開く。

「編入」に不満の声など 大江町で合併住民説明会始まる

合併説明会 大江町は19日から1市3町の合併問題に関する住民説明会をスタートさせた。初日は俊明地区であり、住民からは「編入合併」の決断理由や住民投票を求める声、編入による「鬼のまち」の消滅を危ぶむ声などが相次いだ。

 地元集会所で午後7時30分から始まった説明会には、伊藤堯夫町長ら町幹部と合併協議会委員、地元住民66人が出席。協議会作成の住民説明会の資料をもとに、新市建設計画の内容や主要課題、これまでの確認事項や1市3町の行政窓口業務などの現況と調整案を説明し、出席者から質問を受けた。

 住民からは「なぜ編入合併なのか。納得できない。重要な協議の場で大江町の委員の発言が少ない」「町は鬼でまちづくりを進めてきた。福知山市になれば鬼に結びつかない。これまでの努力はどうなるのか。合併しても町の特色が失われないようにしてほしい」との質問や要望があった

 これに対して伊藤町長は「出来ることなら私もこのままでいたい。ある研究所が出した予想では、このままだと町の人口は2030年に3000人台になるという。極端に高齢化する。財政力の乏しい我が町が生き残れるのか。福知山市と3町でしのぎあう中で苦渋の選択だった」と説明。協議会委員の1人、高橋宏嘉町議会議長は「町のことを考えれば何でもかんでも反対は出来ない。必要なことは必ず発言している」と答えた。

 「合併は町がなくなること。町議会の決定だけでなく住民投票をぜひ実施してほしい」との要望には、伊藤町長は「よく聞くが、私はそれはしない。議員さんは合併問題を承知の上で立候補され、みなさんはその議員に託すとして一票を投じられた。町民代表の議会で決めることが議会制度のルールだ」と答弁。住民からは町民の意向を知る意味でも実施を求める意見が出た。

 国保大江病院の存続を求める声には「1行政区に2つの病院はいらないという意見もあるが承知できない。合併する、しないにかかわらず残したい」と答弁。「合併しない場合の討議も必要」とする意見には「合併まっしぐらではない。しない場合も考えている」とした。

 その上で町は、合併しない場合の財政シミュレーションとそれによって行政サービスがどうなるのかを町民に示す考えを示した。


写真:俊明地区で開かれた説明会には住民66人が出席した



「ピンチをチャンスに」−逆転の発想が大事 福知山ITセミナーで宮武さん熱弁

 福知山商工会議所、福知山IT研究会による福知山ITセミナー(両丹日日新聞社など後援)が19日夜、福知山市西小谷ケ丘の京都創成大学で開かれ、講師2人がインターネット上の商店で成功するためのポイントを紹介した。会場には市内を中心に北近畿一円から120人余が訪れ、熱心に聴き入っていた。

 講師はホームページで傘を売る「心斎橋みや竹」の宮武和広さん、ホームページ制作会社ツインアップルの足立優子さん。宮武さんは実体験を基にした具体的な話をしながら「大きなチャンスは大きなピンチに陥った人にしか訪れない」と、逆転の発想をしていくことを訴えた。

ITセミナーで話す宮武さん 宮武さんは大阪心斎橋で100年続いた傘屋の4代目。「ロックにほうけてる」間に心斎橋の客筋が変わり、売り上げが激減して店をたたんだ。が、このピンチに「負けへんで!」の気持ちでインターネットの世界に入り、ホームページで傘を売り出した。

 当初はブランド物を扱っていたが、ライセンス契約の関係で扱えなくなった。このピンチでは、逆転の発想でブランド物に頼らず、地味だがしっかりした職人の傘にこだわることにした。万人ウケする傘ではなく、ターゲットを絞り込んだ傘を提供することにして成功。「商売は、なんでも置く『百貨』がいいように思うが、インターネットはこだわりの一貨、一物がいい。扱う商品は絞り込むことだ。それがニッチ(すき間)だと、なお良い」とアドバイスした。

 また、ホームページの店、まちの店に共通して大切なのは「クレームはラブレターだ」との気持ちだと力説。「クレーム対応をきっちりとやり切ると、その客は上得意に変わる。ほかの客を引き連れてきてくれる」といい、苦情を受けた時の対応の仕方を紹介。「物を売るまでが商売だと思っていたが、いまは売ってからが商売だと思っている」と結んだ。

 一方、足立さんはホームページの信頼度を高めるため個人情報保護に注意を払うよう話した。

 サーバーの中がだれでものぞける状態になっている大手新聞社のホームページを実際に見せながら「もしここに顧客情報があったとしたら大変なことになる。そんなホームページでは買い物はしてもらえません」と説明し、簡単にできる対策方法の解説などをした。

 市内の自営業者は「2人とも具体的な話を分かりやすく聴かせてもらえ、とても参考になりました」と喜び、別の商店主も「さっそく取り入れてみたいことをたくさん聴けました」と話していた。


写真:インターネットで成功する具体例を話す宮武さん


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